久しぶりにHi-MDの登場です。MD史上の迷機器と思われるカメラ付きHi-MDウォークマンMZ-DH10Pが手元にある。ソニー製MDウォークマンの中で再生不能のものはかなり少ないものの、残念ながらこの手元のMZ-DH10PはMDを読み込めなかった。
ディスプレイに移っているのは、操作しないで経過すると自動的に表示されるデモの画像です。
似たようなサイズの有機ELディスプレイを積んでいるHi-MDウォークマンのMZ-RH10は、経年劣化のためか表示できなくなってしまっている。一方で、このMZ-DH10Pは今でもきれいに表示される。MZ-RH10にもこのタイプのディスプレイを採用しておけよって思う。
ソニー ポータブルMDウォークマン MZ-DH10P


ソニー ポータブルMDウォークマン MZ-DH10P
●発売日
2004年
●付属リモコン・付属クレードル
RM-MC35ELK・BCA-MZDH10P
●特徴
カメラ機能搭載、Hi-MD規格対応など
この頃のソニー製MDウォークマンに付属の電源コードや転送ケーブルは、表面の被膜が割れて断線してしまっているものが多い。特に電源コードはショートや発火の危険があるので、異変を感じたら即座に捨てたほうが無難だ。
MZ-DH10Pはリチウムイオン電池LIP-4WMで動作し、外付け乾電池ケースには対応していない。専用クレードルと付属ACアダプターで充電する。
付属の転送ケーブルは今となっては特殊な規格だが、この頃のHi-MDウォークマンやHDDウォークマンに付属していたので、全く手に入りにくいものではないだろう。
肝心のカメラであるが、MDを読み込まないとカメラが起動しないシステムだった。当時のガラケー程度の画質しかないだろうが、全く起動しないのは残念である。
白いプラスチック部分に黄ばみがみられるが、そのほかの本体の外観には劣化はなく、ディスプレイも綺麗に表示されている。
裏の窓を開けるとカメラのレンズが表れてカメラが起動する仕組みでる。当時のデジカメもこういうタイプの機構を採用したものが見かけられた。スマホ全盛の今となっては珍しさも一層加わって、面白いガジェットだと感じた。
PR