2003年頃にソニーからSACD対応システムのCMT-SE9、CMT-SE7、CMT-SE3が発売された。この中でもCMT-SE9とCMT-SE3は、S-Masterというフルデジタルアンプを搭載している。
ただ、CMT-SE7はデスクトレータイプなのに対して、SE3とSE9はスロットインタイプだ。スロットインタイプのほうがCDの表面に傷が付きやすいので、CDを入れる時に気を付けないといけない。
CMT-SE9は5.1chまで拡張できるが、CMT-SE3は2chのみという違いもある。CMT-SE3は、SE9に付属していて単品販売もされていたMDカセットデッキのMDS-SE9を接続して拡張できる。
ソニー SACD・NetMD対応システム CMT-SE3
●発売日
2003年前後
●販売価格
40,000円前後
●付属リモコン
RM-SE7J
●特徴
SACD対応、S-Masterなど
●多い故障
SACD部のみ読み取りができない、本体のスイッチが折れている、リモコンの黄ばみ
2chまでしか対応していないのでSACDの特徴を生かせない中途半端な機種だが、一応2chで高音質なSACDを再生できる。付属スピーカーはスピーカーコードと一体なので、コードの交換はできない。
中古で手に入れてすぐに再生した時はあまり良くない音質だと感じたが、エージングのために再生し続けて、さらにインシュレーターを取り付けたらよい感じの音になってくれた。
ディスプレイが劣化したためか表示が暗くなっているものばかりだが、全く読み取れないことは無い。特に使い古された個体は特に表示が暗いが、さらにCD部は読み取れてもSACD部だけ読み取れなくなっていることがある。
また、運搬中にぶつけたのかは知らないが、本体のスイッチが折れているのも多い。リモコンがあれば操作できるが、リモコンが無いと再生すらできないので注意だ。