カセットプレイヤー黄金時代だったと思われる1990年代のポータブルカセットプレイヤーのジャンク品を見ると、ほぼすべてでゴムベルトが切れるか伸びてしまっている。そのためカセット再生は絶望的だったが、現在でも秋葉原では幅0.95mmの角ベルトが購入できることを知った。
たぶん手軽に入手できる唯一の細くて精度の高いゴムベルトだと思う。しかしソニー製カセットウォークマンの一部機種では、幅0.95mmでも太すぎて使用できない。
ソニー製カセットウォークマンWM-EX811のジャンク品です。外付け乾電池ケースと付属リモコンを装着している。WM-EX811は1995年ぐらいに発売されたので20年以上前のウォークマンだ。本体表面がブラックに塗装されていて格好良いが、傷がつくと塗装がはがれて目立ってしまう。
付属リモコンにはマイクロステレオプラグを接続することができる。付属リモコンが無いとイコライザなどの設定ができないので必要だが、リモコンにはクリップが付いていないので使いづらい。
ジャンク品なのでゴムベルトが劣化した状態だが、さらに液漏れによって蓋が開かなくなりバッテリーが詰まっていた。当時カセットウォークマンに付属していた充電式ニッカド電池NC-6WMの液漏れ率はかなり高い。液漏れ後に付着した粉末は明らかに有害なので、飛び散らないように細心の注意を払って清掃した。
WM-EX811はカバーを外すだけでベルト交換ができる。幅0.95mmの角ベルトに交換したところ、ベルト同士が接触してしまった。このままでも再生・巻戻し・早送りが可能だが、ベルトが接触しているためか微妙に音が割れていた。そのため修理は不可能と判断し、コレクションとして保管しておくことにした。
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