多くのジャンク品ポータブルMDプレイヤーを見てきたが、ソニー製が最も故障率が低くてデザインが良いと思う。ケンウッド製MDプレイヤーのジャンク品は液漏れが多い。ビクター製は故障率がさらに高くて、液漏れや「READ ERROR」などの故障を起こしているものがかなり多い。
ソニー 再生専用MDウォークマン MZ-E95
●発売日
1999年
●販売価格
39,000円
●付属コントローラー・付属クレードル
●特徴
内蔵リチウムイオン電池、LEDインジケータなど
●多い故障
2017年に内蔵リチウムイオン電池の膨張により全滅?
MDウォークマンMZ-E95という比較的珍しい再生専用MDウォークマン(MDLP非対応)のジャンク品を手に入れた。1999年発売らしいのかなり古い。
多くのMDウォークマンは交換式ガム型ニッケル水素電池を採用しているが、このMZ-E95は内蔵式バッテリーを採用している。また、表にバッテリー残量を示すメーターが付いている。
内蔵バッテリーは劣化してしまっても簡単には交換できないという欠点があるので評判は悪いと思うが、ガム型ニッケル水素電池みたいに電極端子との接触点で液漏れなどの故障を起こす確率が低いという利点があると感じる。
ジャンク品MDウォークマンMZ-E95の状態
・外観に傷や汚れがかなり多い。
・クレードル(充電スタンド)が付属していないので充電できない。
内蔵バッテリーがどのようなものか見るために清掃後に分解した。
ガム型電池サイズの内蔵バッテリーが入っていると予想していたが、実際に見てみると巨大なリチウムイオン電池が詰まっていた。
右端と左端の端子から専用充電スタンドによって内蔵バッテリーを充電するようだ。古い機種なので簡単には専用充電スタンドが手に入らないものの、多くの機種で使用されているソニーMDウォークマン向け外付け乾電池ケースを取り付けることができる。
内蔵バッテリーは使用しないので内蔵バッテリーのスイッチをオフにしたが、普通に外付け乾電池ケースに乾電池を入れて音楽再生できた。さらにバッテリー残量メーターも稼働したので古き良き日本製の品質を実感した。