2000年前後はCDとMD、さらにカセットテープが再生できるミニコンポが多く発売されたと思う。結局生き残ったのはCDのみだったが、ポータブルCDプレーヤーはほぼ消え去ってしまった。
ソニーのCDウォークマンは多くの種類が発売されたが、MDウォークマンとほぼ同時に生産終了になってしまった。ATRAC形式の音楽ファイルを記録したCDを再生可能なNEシリーズが、CDウォークマンの最後の機種だった。
ソニー ATRAC再生対応CDウォークマン D-NE9


ソニー ATRAC再生対応CDウォークマン D-NE9
●発売日
2003年前後
●販売価格
18,000円前後
●付属コントローラー・付属クレードル・付属充電池
RM-MC33EL・BCA-WM80・NH-10WM
●特徴
ATRAC3、ATRAC3plus、MP3対応など
●多い故障
ATRACやMP3形式の音楽ファイルを記録したCD-Rなどを再生できるNEシリーズの第一弾です。同時期に発売された上位機種はD-NE1である。音楽CDの作成は付属のソニックステージ(SonicStage)で行う。普通の音楽CDとは違って、曲名などのデータを全角で記録することもできる。
ビットレートを落とした圧縮音楽ファイルを数多くCDに記録して聴くという使い方ができる。だけどハイレゾみたいに高音質を求める現在の風潮には合っていない。そのため、好みの楽曲を集めて編集した音楽CDを聴くときに使うぐらいだ。これだとATARC形式に非対応のミニコンポでも聴くことができる。
手に入れたD-NE9の個体は長年放置されていたためか、再生できるようになるまでに時間がかかった。結局再生できるようになったが、音量を最大に近づけるとノイズが入るという不具合が出ている。
この機種は外付け乾電池ケースに対応している。ただし乾電池を入れたケースを接続しても、本体の充電池を入れておかないと動作しなかったと思う。